ハンドメイドアクセサリーを作る上でポイントとなるテクニックや知識を紹介しながら簡単なピアスを作ります。これを見ればハンドメイド初心者の方でも見映えするハンドメイドアクセサリーが簡単に作れます。
こちらで紹介したガラスパールとベルベットリボンのハンドメイドピアスは、ハンドメイド販売サイトのminne(ミンネ)にて販売もしておりますのでよろしければご覧ください。
ガラスパールとベルベットリボンのハンドメイドピアス
今回はガラスパールとベルベットリボンを合わせて大人可愛いピアスを作ります。
ハンドメイドピアスに必要な道具と材料
今回のガラスパールとベルベットリボンのハンドメイドピアスに必要な道具は、1ニッパー、2.丸ペンチ、3.平ペンチ(2本使います)、4.目打ち、5.ビーズマット(トレイ)、6.ハサミ、7.ものさし、8.クリップ(マスキングテープでも代用できます)、
必要な材料は、1.ガラスパールビーズ、2.ベルベットリボン、3.ボールチップ、4.ナイロンコートワイヤー、5.かしめ玉、6.丸カン、7.ピアス金具、8.ほつれ止め液(透明マニキュアで代用できます)、9.接着剤です。
これらを詳しく説明していきます。
ハンドメイドピアスに必要な道具
1.ニッパー
ピンやワイヤーを切るときに使用します。太いワイヤーも簡単に切断できます。
2.丸ペンチ
ペンチの先端が丸い形状になっています。ピンやワイヤーを曲げたり丸めたりするときに使用します。なるべく先端が細い方がピンやワイヤーを小さく丸めることができるので使いやすいです。
3.平ペンチ(2本使います)
ペンチの先端が平たい形状になっています。金具を挟んで開いたり閉じたり、ピンを曲げたりするときに使用します。丸カンを挟む時は、丸カンのとじ目を上にして2本の平ペンチで左右を挟み、それを前後にずらして開いたり閉じたりします。
4.目打ち
ビーズの穴が狭い時や穴の外に塗料が飛び出していてバリがあるときに使用します。ビーズを通す前にビーズの穴に目打ちを刺して穴を広げたりバリを取り除くとピンやワイヤーが通りやすいです。
5.ビーズマット(ビーズトレイ)
ビーズがすくいやすく、またビーズがはねたり転がりにくいマット(トレイ)です。ビーズトレイの方がそのまま移動もできますし、使い勝手がよいです。
6.ハサミ
リボンを切るときに使用します。
7.ものさし
長さを測りますが今回のピアスでは大体の長さで良いのでなくても大丈夫です。
8.クリップ
ナイロンコートワイヤーの端にとめてビーズが抜けるのを防ぎます。マスキングテープを貼っても代用できます。
選ぶ際のポイント
・ニッパーもペンチも持ち手が小さすぎないものや先端が細いものの方が、細かい作業がしやすくおすすめです。
購入場所
色々使ってみましたが私は、Clover(クロバー)のペンチ、Maruto Hasegawa kosakujo(マルト長谷川工作所)のニッパーが使いやすく愛用しています。
Maruto Hasegawa kosakujo(マルト長谷川工作所)ケイバのマイクロニッパー
ハンドメイドピアスに必要な材料
1.ガラスパールビーズ
プラスチックパールビーズよりも重みと艶があります。
2.ベルベットリボン
ふんわりとした質感とベルベットリボンならではの光沢があり上品でエレガントです。
3.ボールチップ
テグスやワイヤー、糸を使ったアクセサリーの端の処理に使用します。かしめ玉を付けたワイヤーなどの端をボールチップに通して挟んで閉じます。カン付きなら他のパーツと接続できます。
4.ナイロンコートワイヤー
表面がナイロンコーティングされていて、張りがあり丈夫でしなやかさもあるので重みのあるアクセサリー作りに最適です。ビーズを通して使用します。
5.かしめ玉(つぶし玉)
ワイヤーに通してペンチで潰してビーズを止めるのに使用します。
6.丸カン
金具や他のものと繋げるときに使用する金具です。
7.ピアス金具
今回はアレルギーがでにくいサージカルステンレスを使用しています。
8.ほつれ止め液(透明マニキュアでも代用できます)
リボンの端に塗ってほつれないようにします。
9.接着剤
かしめ玉をつぶした後に少量つけて補強します。
選ぶ際のポイント
・パールビーズはガラスパールや淡水パールを使うと艶があり見栄えします。
・ボールチップの大きさに対応したかしめ玉を選んでください。
・ナイロンコートワイヤーは丈夫でしなやかさのあるものを選ぶといいです。(実際に使っているものは下記の購入場所で紹介していますので参考にしてください)
購入場所
ガラスパールとベルベットリボンのハンドメイドピアスの作り方
それでは早速こちらのガラスパールとベルベットリボンのハンドメイドピアスを作っていきましょう。
材料
・ガラスパールビーズ 2mm13個×2
3mm19個×2
・ベルベットリボン 7mm幅25㎝×2
・ボールチップ 2個
・ナイロンコートワイヤー
太さ0.24mmのワイヤー20㎝(初めは長めにとった方が扱いやすいです)×2本
・かしめ玉 2mm2個
・丸カン 5mm2個
・ピアス金具 1ペア
作り方
1.ビーズマットの上にビーズを並べてデザインを決めます。
2.ナイロンコートワイヤーをニッパーで20㎝にカットします。
3.ナイロンコートワイヤーにビーズを通していきます。この際、ナイロンコートワイヤーの端をクリップで挟むとビーズが抜けでずストッパーになります。
4.ビーズを通し終わったら、ボールチップにナイロンコートワイヤーを2本一緒に通します。
5.さらにかしめ玉1個も通して、ナイロンコートワイヤー2本をもう一度かしめ玉に通します。
6.かしめ玉をスライドさせながらボールチップに寄せて、平ペンチでかしめ玉を挟んでつぶし、余分なナイロンコートワイヤーをニッパーで切断します。つぶした部分に少量の接着剤をつけてからボールチップを平ペンチで挟んでとじます。
7.平ペンチでボールチップのカンを少し横に倒します。
8.丸ペンチに持ち替えてカンの丸みに沿わせながらカンをとじます。
9.ピアス金具のカンを平ペンチで前後にたおして開き、そこにボールチップのカンを引っかけてカンをとじます。
10.ベルベットリボンを25㎝で切り、リボン結びをします。余分な部分はハサミでカットし、端はほつれ止め液を塗ります。
11.ベルベットリボンの結び目に目うちで穴を開けます。マルカン金具を平ペンチ2本で前後に開き、それを穴を開けたところに通します。
12.11.をピアス金具のカンの部分にひっかけて、平ペンチ2本で丸カンを前後に動かしてとじます。
13.もう一つ同じものを作って完成です。
お疲れ様でした。
ここがポイント
・カシメ玉をつぶす時は、ビーズとボールチップの間に隙間ができないように調節してつぶしてください。下記のハンドメイドピアス作りでポイントとなるテクニックでも詳しく説明していますのでご覧ください。
・丸カンの開閉は、左右を前後にずらして行います。
・丸カンなど何度もやり直すと金属疲労でおれてしまう場合があるので、やり直す場合は新しい金具を使用しましょう。
ハンドメイドピアス作りでポイントとなるテクニック
ハンドメイドピアス作りでポイントとなる丸カンの開け閉めと、ボールチップの使い方、リボンの結び方をもう一度詳しく説明していきます。
丸カンの開け閉め
2本の平ペンチを使い、カンの輪を前後にずらして開きます。閉める時も同じです。輪を左右に伸ばして開くとカンの形が変わってしまったり、金属疲労を起こして切れやすくなってしまいます。
正しい丸カンの開け閉め
1.平ペンチを両手に持ち丸カンの切れ目を上にして両端を挟みます。
2.平ペンチを手前と奥にずらすように力を加えて開きます。閉じる時も同じように前後にずらして閉めます。
ボールチップの使い方
ワイヤーやテグス、糸などを使ったアクセサリーの端の処理によく使用します。端の始末と他のパーツとを繋ぐジョイント用のカン(輪)が一つの金具で作れるので便利です。
ナイロンコートワイヤー2本の時のボールチップの閉じ方
1.ビーズを通し終わったらナイロンコートワイヤー2本を一緒にボールチップの外側から通し、さらにかしめ玉1個を通します。
2.ナイロンコートワイヤーを2本一緒につぶし玉へ同じ方向からもう一度通します。
3.通したビーズに隙間ができないように、つぶし玉をボールチップ側へスライドさせながら寄せていきます。
*この時はまだナイロンコートワイヤーの輪が引き締まらないようにします。
4.ボールチップへ寄せたら、つぶし玉が動かないように手で押さえながらナイロンコートワイヤーを引き締めます。
*うまく引き締まらない場合は、ナイロンコートワイヤーを1本ずつ締めると引き締まります。
5.つぶし玉を平ペンチで挟んでつぶします。ナイロンコートワイヤーはつぶし玉から1mmぐらい残しニッパーで切断します。
6.つぶし玉に少量の接着剤をつけてからボールチップを平ペンチで挟んでしっかりととじます。
*隙間がないようにまたずれないようにしっかりととじます。
7.平ペンチでボールチップの先端のカンの部分を外側へ倒すように曲げます。
8.丸ペンチの丸みに沿わせて戻すようにカンを丸めます。しっかりと根元で閉じるように丸めます。
リボンの結び方
1.リボンをかさねます。右側(重なりの下になっている方)を長めにします。
2.重ねた部分を手で押さえながら輪っかが右にくるようにして、長い方を下から手前を通ってくるんと裏側にもっていきます。
3.そのまま長い方のリボンを折りたたんで輪を作り、2.で作った手前の輪の中に入れます。
4.リボンの端を少し引っ張り輪を緩め、また輪を引っ張って引き締めるを何回か繰り返して、輪の大きさを整えて完成です。
まとめ
マルカン金具とボールチップの扱い方がわかればワイヤーを使ったネックレスやブレスレットなどのアクセサリーも手作りできます。リボンの素材をシルクリボンに変えたり、パールを淡水パールに変えたり、大きさを変えたりと色々とアレンジができるのでぜひハンドメイドでアクセサリーを作ってみてください。
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