レース編みの技法とピンワークを組み合わせて大人アクセサリーを作ります。
ここで紹介するレース糸とコットンパールのハンドメイドブレスレットはハンドメイド販売サイトのminne(ミンネ)にて販売もしておりますのでよろしければご覧ください。
レースモチーフとコットンパールで作るハンドメイドブレスレット
レース編みでモチーフを作り、ピンワークを用いてコットンパールと繋いでハンドメイドブレスレットを作ります。かぎ針編みができればレース編みも要領は同じですので無理なくできます。ハンドメイドアクセサリーでよく用いられるメガネ留めもあわせて詳しく説明していますので最後までどうぞご覧ください。
レースモチーフとコットンパールで作るハンドメイドブレスレットで必要な道具と材料
まずは今回のハンドメイドブレスレットに必要な道具と材料を説明します。
必要な道具
1.レース針
針が極めて細いです。0〜14号までのサイズがあり号数が大きくなるほど細くなります。ここではレース針6号を使います。
2.とじ針
編み物の糸の始末に使います。針先が丸く糸割れしません。
3.平ペンチ(2本使います)
ペンチの先端が平たい形状になっています。金具を挟んで開いたり閉じたり、ピンを曲げたりするときに使用します。丸カンを挟む時は丸カンのとじ目を上にして2本の平ペンチで左右を挟み、それを前後にずらして開いたり閉じたりします。
4.丸ペンチ
ペンチの先端が丸い形状になっています。ピンやワイヤーを曲げた丸めたりするときに使用します。なるべく先端が細い方がピンやワイヤーを小さく丸めることができるので使いやすいです。
5.ニッパー
ピンやワイヤーを切るときに使用します。太いワイヤーも簡単に切断できます。
6.はさみ
糸を切るときに使用します。
7.ものさし
長さを測ります。ピンを丸める際に長さを測りそろえれば同じ大きさの輪が作れます。
8.ビーズマット(ビーズトレイ)
ビーズがすくいやすく、またビーズが跳ねたり転がりにくいマット(トレイ)です。ビーズトレイの方がそのまま持ち運びできるので便利です。
選ぶ際のポイント
・レース針は素材は金属ですが、持ち手の部分が持ちやすく手が痛くなりにくい素材を使ったものもあります。
・ニッパーもペンチも持ち手が小さすぎないものや、先端が細いものの方が細かい作業がしやすくおすすめです。
購入場所
必要な材料
1.レース糸
細い繊維を何本も撚り合わせた糸です。20、40、80、、と数字が大きくなるほど細くなります。
2.コットンパール
コットン(綿)を球体に圧縮し、表面にパール加工を施した模造真珠です。コットンを使用しているのでとても軽いのが特徴です。
3.ガラスビーズ
ガラスを球状に加工したビーズです。今回は表面がカットされたガラスカットビーズ(光の反射でキラキラしています)を使います。
4.cカン
他のパーツと繋げるときに使用する金具です。丸カンは円ですがcカンは楕円です。形が違うだけで丸カンと同じ使い方です。
5.tピン
片側がくぎのように平になっている金具です。ビーズを通し、先端に輪を作って他のパーツと繋げます。
6.9ピン
片側が輪になっている金具です。棒の部分にビーズを通し、ビーズの根本から90度に曲げて反対側の輪と同じように丸めて使用する金具です。輪の部分を開閉して他のパーツと繋げます。
7.カニカン
留め金具です。形状がカニの爪のような形のためこう呼ばれています。外側に突き出たつまみを押し下げるとカンが開き、他の部分に引っ掛けることができます。
8.チェーン
ネックレスなどにも使われる環がつながって線状になっているもの。
選ぶ際のポイント
・チェーンの大きさはカニカンが引っ掛けられる大きさのものを選んでください。
購入場所
レースモチーフとコットンパールで作るハンドメイドブレスレットの作り方
それではこちらのレースモチーフとコットンパールで作るハンドメイドブレスレットを作っていきましょう。
材料
・レース糸 #40(太さ)綿100%1巻
・コットンパール 8mm3個
・ガラスカットビーズ 6mm1個
・cカン 0.8×6×8mm4個
0.6×3×4mm2個
・tピン 1本
・9ピン 3本
・カニカン 12×6mm1個
・チェーン 2.5×4mm7㎝
作り方
レースを編んでモチーフを作ってからコットンパールと繋いでブレスレットにしていきます。2つに分けて説明していきます。
レースモチーフの編み方
1.指に糸を2回巻きつけ二重の輪をつくります。
2.輪を指から外して持ちかえます。
3.輪の中にレース針を入れて糸を引き出し、立ち上がりのくさり編み1目を編みます。
4.輪をすくって細編み5目を編み、最初の細編みの頭にきつめに引き抜きます。*1段目です。
5.、目を広げて一旦レース針を抜きます。まずは糸端を少し引っ張り、二重にした糸の動く方を確認します。動いた1本を引っ張ると片方の1本が引き締まります、それから糸端を引っ張り残りの1本も引き締めます。
6.もう一度レース針を広げた最後の目に入れなおして、くさり編み3目を編み(長編みの代わり)、くさり編み1目、長編み1目を引き抜いた場所に編み、くさり編み1目を編みます。同じように1段目の細編み5目の1目ごとに(長編み1目+くさり編み1目+長編み1目+くさり編み1目)を編み入れていき、最後のくさり編みの後は、2段目最初のくさり編み3目の3目めに引き抜きます。*2段目です。
7.くさり編み1目で立ち上がり、2段目のくさり編みに細編み1目を編み、その後くさり編み4目を編み、2段目の次のくさり編みに細編み1目を編みます。これを繰り返し、最後は3段目の最初の細編みの頭に引き抜きます。*3段目です。
8.くさり編み1目で立ち上がり、3段目のくさり編み4目に(細編み1目+くさり編み2目+長編み5目+くさり編み2目+細編み1目)を編みいれます。これを繰り返して、最後に4段目の最初の細編みの頭に引き抜き糸を切ります。*4段目です。
9.4段目の長編み5目の真ん中(3目め)の長編みの束をすくってくさり編み7目で次の長編みの束(長編み5目の真ん中)をすくってくさり編み7目を繰り返します。最後に5段目の最初のくさり編みの目に引き抜きます。*5段目です。
10.5段目のくさり編み7目に(細編み1目+くさり編み2目+長編み10目+くさり編み2目+細編み1目)を編みいれます。これを繰り返して、最後に6段目の最初の細編みの頭に引き抜き糸を切ります。*6段目です。
11.糸をとじ針に通してモチーフの裏側に編み入れて余分な糸を切ります。心配な場合は途中で玉留めをしても大丈夫です。
12.同じものをもう1枚作ります。
ポイント
・今回はあえてきつめに編んでシャープな感じを出しています。
コットンパールと繋げます
上記で作ったレース編みモチーフ2枚とコットンパールを繋いでいきます。
1.コットンパール1個を9ピンに通して根元で90度以上に手でピンを倒します。根元で曲がるようにしっかりとコットンパールとピンの輪の部分を押さえながらピンを曲げてください。
2.ピンを7mm残してニッパーで切り、丸ペンチを使ってピンの端から丸めます。丸ペンチの丸みに沿わせて丸めてください。手のひらを外側に向けてピンの端を挟み、手首を内側にかえしながら丸めるとやりやすいと思います。下の画像では片手だけ写していますが、ペンチを持っていない方の手でビーズとピンの輪っかをしっかり押さえていてください。最後はに平ペンチで挟んで向きをそろえます。これを3個作ります。
3.cカン(大きな方)に1.2.で作ったパーツの輪の部分とレースのモチーフの編み目の隙間に引っ掛けてcカンを閉じます。4箇所同じように繋げます。
4.片方の一番端のパーツの輪とカニカンをcカン(小さい方)で引っ掛けて閉じます。
5.チェーンをニッパーで7㎝に切ります。
6.もう片方の端にあるパーツの輪と5.をcカン(小さい方)で引っ掛けて閉じます。
7.tピンにガラスカットビーズを通し、平ペンチを使ってビーズから1mm強あけてピンを90度に倒します。
8.ピンを倒した根元を丸ペンチで挟み、もう片方の手でピンを丸ペンチの丸みに沿わせて1回転させて輪を作ります。
9.この時にカニカンがついていない方のチェーンの端を入れ込みます。
10.チェーンを入れたまま平ペンチで8.で作った輪を挟み、もう一つの平ペンチでピンの端を挟みながら引っ張り気味で7.で1mm強開けたピンの部分に2重に上から下へ巻きつけ、余分な部分はカットします。
11.カットした部分を平ペンチで押さえて整えて完成です。
お疲れ様でした。
ハンドメイドアクセサリー作りでポイントとなるテクニック
今回のハンドメイドブレスレットで必要な基本テクニックのcカンの開閉、9ピンの使い方、メガネ留めを詳しく説明します。前記事で説明したものはそちらをご覧ください。
cカンの開閉
9ピンの使い方
メガネ留め
1.ピンにビーズを通します。
2.平ペンチでビーズから1mm強あけてピンを90度倒します。
3.ピンを倒した根元を丸ペンチで挟み、もう片方の手でピンを丸ペンチの丸みに沿わせて1回転させて輪を作ります。
4.平ペンチで3.で作った輪を挟み、もう一つの平ペンチでピンの端を挟みながら引っ張り気味で2.で1mm強開けたピンの部分に2重に上から下へ巻きつけます。
5.余分な部分はニッパーでカットします。
6.カットした部分は平ペンチで挟んで尖をなくし整えます。
完成です。
最後に
レース編みモチーフとコットンパールのブレスレットを作りました。レース編みは、編み物が初めての方には少し難しいと思いますが、レースモチーフはネットや手芸店などに売っているものを使うのもいいと思います。
例えばこちらのレースなど。
ビーズが重いとレースが伸びてしまうので軽めのビーズと合わせるのがポイントです。金具をつけてレースだけのブレスレットも素敵です。ぜひ色々な組み合わせでハンドメイドアクセサリーを楽しんでみてください。
こちらで紹介したブレスレットは、ハンドメイド販売サイトのminne(ミンネ)にて販売もしておりますのでよろしければご覧ください。